こんにちは！とり子です。
今日は読者の方から頂戴した ご質問に答えてみようと思います。現在４件のご質問をお寄せいただいているのですが、まず２件に回答させていただきます。残りの２件の方、もうしばらくお待ち下さい！
遅くなって ごめんなさい
とり子
コロワイド（の一般在庫）が取れません
約１年前 2020/3末の権利分の頃は、まだ まともな在庫数を確認できたのですが、前回2020/9末の権利分から 在庫がほとんど確認できない、極めてレアな銘柄となってしまいました。
1/25から過去３か月の間に、日興では17時補充でたった４回（さらに株数わずか）、カブコムでは抽選なしで取れた日が１日だけあったようです。
発行株式数にしても 出来高にしても、決して少ない銘柄でもないのですが、すべての証券会社横断の実情なので、そもそも 貸株が流通しなくなった（株を貸し出す株主がいなくなった？）と考えたいです。四季報を見る限りは、大株主が創業者一族と年金信託口で固められているようで、今後の可能性は彼らの気持ち次第？といったところでしょうか。
大戸屋買収騒動絡み？等、詳しい方いらっしゃいましたらツイッターで教えてください！
とり子
コロワイドの株主優待は利回り等たいへん魅力的ですが、クロスすること自体が難しいし、たとえクロスできても「貸株料を４か月分以上も支払う」という現状です。「100万円弱が４か月も資金が拘束されてしまう」のも問題です。途中の権利月に欲しい銘柄をクロスするとか、たくさんある他の銘柄（権利月３月・９月）に資金を回す選択が現実的かもしれません。
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日興注文の執行条件がわかりません
クロスする日の
- 売り注文（今週中）の訂正のやり方
- 買い注文の 追加 のやり方
が、よくわからない！
- 前場寄付または後場寄付に
とは、どういうことか？
成行注文とは？
まず、成行注文の意味をしっかり理解すれば、執行条件や訂正・追加もわかるようになると思います。成行と執行条件、ここでは話をシンプルにするために「寄付だけ」を例とします。
注文をするとき
- 価格
- 執行条件
別々に指定する証券会社が多いと思います。
成行とは「いくらでもOK」という価格を指定する注文なのですが、時間帯によっては執行条件を含んでしまう注文になります。
成行は「価格を無視する」という執行条件である、と考えてもOKです。こっちの方が わかりやすいかもしれませんね。
成行注文自体が、成行、寄成、引成、引成（前場）、引成（後場）のように、最初から種類で分かれている証券会社も存在します。
また、指成、不成という注文もあるのですが、こちらは基本的には「まず指値注文」であって、執行後に約定しなければ引けに「自動的に成行に変わる」違った種類の注文です。
たくさん種類があるね！
とり子
では、具体的な例を考えてみます。
平日の朝８時（前場が始まる前）の例
- 成行×無条件
- 成行×寄付
どちらも前場寄付で約定予定となり、これは同じ意味の注文となります。ただし、稀な例ですが、何らかの事情で引けまで約定が無かった場合、失効する可能性があります。
平日の朝１０時（前場、寄り付いて売買が始まっているとき）の例
- 成行×無条件
- 成行×寄付
前者は即座に約定してしまいますが、後者は寄付が終わっているので 失効 します。
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平日の昼１２時（昼休み）の例
- 成行×無条件
- 成行×寄付
どちらも後場寄付で約定予定となり、これも朝８時と同様で、同じ意味の注文となります。
平日の昼の１３時（後場、寄り付いて売買が始まっているとき）の例
- 成行×無条件
- 成行×寄付
朝１０時と同様で、前者は即座に約定、後者は 失効 です。
＊
なお、平日の夜や休日中に行った注文は、翌営業日朝８時の注文と同じ扱い と考えてください。ただし、
- 値幅制限エラーが発生した（訂正前の指値）
- 口座の証拠金の状況が変わった
- 信用取引の規制など銘柄ごとの規制が追加された
等で翌朝に注文が失効する場合もあるので 注意が必要です。できる限り、前夜の注文内容・平日の朝８時台に注文が有効かどうか 確認しましょう。
特に日興証券では、週末の前営業日の深夜に値幅制限エラーの判定があり、値幅制限外の指値注文は強制的に取消となります。
稀なケースの注意
成行にしろ、執行条件を指定した場合にしろ、
- 前場のうちに寄り付きがない
- 後場のうちに寄り付きがない
- 後場大引けで比例配分方式で引けそう
このような特殊な状況になった場合、どのような結果になるかは、各証券会社の取引ルールを熟読する必要があるでしょう。理解が追いつかない場合は、売買が成立する前に 買い注文・売り注文の両方を取消して、今回のクロス取引自体を諦める方が良いかもしれません。意図せず片方だけ約定して、不測の値動きで損失を出すことは避けたいです。
株の注文時間の基本については、こちらの記事も参考にしてみてください。
売買が止まっている時間帯について詳しく説明しています。
注文訂正と新規注文でクロス取引へ
この話は、日興証券でのクロス取引をイメージしています。楽天証券等、クロス取引に執行条件が必須の証券会社の場合、執行条件には「寄付」または「引け」を指定してください。
売り注文の訂正（成行）
確保していた一般信用売り注文は、約定させたい日（多くは週末）扱いのタイミングで、成行に訂正します。条件は「なし」です。訂正するタイミングは、必ず売買が止まっている時間帯（上の記事を参照してください）に行います。訂正した時間帯によって、前場の寄付、後場の寄付、どちらかで約定します。
おさらいですが、成行注文は現在から最速のタイミングで約定します。日付の指定はできず、今日中、当日中の注文に変更されてしまいます。
買い注文の追加（新規・成行）
続いて、信用買い（制度・一般の種類は自由）を成行で注文します。条件は「なし」です。同様に、売買が止まっている時間帯に行います。
ここまで来て、
- 売りを成行に訂正
- 買いの成行を追加
によって、売りと買いの２つの注文が 作業のあとの最短のタイミングで売買が動き始めると同時に約定することがイメージできるのではないでしょうか？
- 成行注文は現在から最速のタイミングで注文が成立する
- 売買が止まっている時間帯に訂正や追加の注文を行う
- 売買が動き出したとき２つの注文が同時に約定してクロス取引が完了する
必ず売りと買い２つの注文を順番に完了させる
前場の寄付、後場の寄付までに、上記２つの注文を順番に完了させましょう。片方だけではいけません。２注文が完了し、内容を確認できるくらいの時間の余裕が必要ですので気をつけてください。約定させたい日の前夜のうちの作業がおすすめです。
次回以降のお題
わたしの宿題です。
とり子
内容が被っているようにも思うのですが、読者のみなさんの関心が強く、かつ分かりにくいところなのかもなぁ…と実感しました。
日興の今週中注文について
- 金曜日までに予約して、金曜日に約定させるって、どのように？
日興の指値訂正について
- 寄りの成行、執行条件でクロスのつもりだったが、執行条件を指定すると今日中になってしまう、今週中ってどうするの？
- 初回注文（在庫確保）～クロスする日の訂正、買い注文の執行条件を詳しく
- クロスの片方が約定しなかった場合、取消できるの？
約定してしまった場合、反対売買はどうするの？
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