個人投資家が東証で株を売買できる時間帯は、前場の9時から11時半と、後場の12時半から15時です。また、PTSという証券会社独自の取引所でも、日中と夜間の時間帯に売買できます。株を取引できる時間について、詳しく解説いたします。
東京証券取引所の取引時間
日本の株式市場は東京証券取引所(東証)です。札幌(札証)、名古屋(名証)、福岡(福証)にも証券取引所はありますが、ほとんどの企業が東証の所属です。
東証の株式売買時間は、朝9時から11時30分まで、1時間の昼休みを挟み、昼12時30分から15時まで、です。朝の取引時間帯を前場、昼の取引時間帯を後場と呼びます。前場は「ぜんば」と読み、後場は「ごば」と読みます。
東証の注文受付時間は、朝8時から11時30分、昼休みを挟み、昼12時5分から15時まで、です。
朝8時から9時までと昼12時5分から12時30分までは注文を受け付けるのみで、朝9時と昼12時30分に板寄せ方式(集めた注文が最もたくさん約定する価格で一斉に売買成立する方式)により取引が開始します。ですから、成行あるいは即座に約定しそうな価格の指値で注文しても、この時間帯ではすぐ約定しません。
ちなみに、朝の最初の注文が、実際に板(注文状況)へ反映されるタイミングには少しタイムラグがあり、たとえばSBI証券で8時2、3分です。
PTSの取引時間
PTSとは、私設取引システムのことです。東証の取引時間外でも株式を売買することができます。特に、夜間取引は昼間ザラバを観れないサラリーマン、社会人には嬉しいですね。
現在、いわゆるPTS市場とは、SBIジャパンネクスト証券が運営するジャパンネクストPTS(JNX)を指すと考えて問題ないでしょう。
夜のPTSの株式売買時間は、夕方17時から夜23時59分まで、です。PTSの注文受付時間も、夕方17時から夜23時59分まで、です。
また、日中のPTSの株式売買時間は、東証の取引時間を含む時間帯の、朝8時20分から夕方16時まで、です。以下のような場合、日中にPTSを利用するメリットがあるでしょう。
- ニュースの出た株を寄り付きの前にいち早く売買する
- 15時に決算発表があった株をいち早く売買する
- 権利確定日に買い忘れた株を買う
- 権利落ち日にいち早く株を売る
- SOR注文を活用してザラ場より有利な価格で売買する
なお、PTSでは全ての取引時間でザラバ方式の売買が行われます。PTSには板寄せも引け注文もありません。ちなみに、PTSには成行注文もありません。
株の取引時間まとめ
日本の株式市場における株式売買の時間を、取引所ごとにまとめました。
東証
東京証券取引所の売買時間です。
8:00 | 板寄せ開始 | ||
9:00 | 前寄り(前場寄付) | 前場 | 午前 立会 |
ザラバ | |||
11:30 | 前引け(前場引け) | ||
昼休み | |||
12:05 | 板寄せ開始 | ||
12:30 | 後寄り(後場寄付) | 後場 | 午後 立会 |
ザラバ | |||
15:00 | 大引け(後場引け) |
PTS
PTS(私設取引システム)の売買時間は、証券会社によって異なります。
SBI証券 | 松井証券 | 楽天証券 | |
8:00 | 取引開始 | ||
8:20 | 取引開始 | 取引開始 | ↓ |
↓ | ↓ | ↓ | |
15:30 | ↓ | 取引終了 | ↓ |
16:00 | 取引終了 | 取引終了 | |
休み | 休み | 休み | |
17:00 | 取引開始 | 取引開始 | |
17:30 | ↓ | 取引開始 | ↓ |
↓ | ↓ | ↓ | |
23:59 | 取引終了 | 取引終了 | 取引終了 |
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