優待クロス雑記:クロスのタイミングや在庫事情に思うこと

クロス取引

10,11月は優待も少ないので、12月を題材に優待クロスの「ゆるい」話にお付き合いください。特にテーマは無いのですが、話を進める中で 初心者さんには初めて知る情報、役立つテクニックもお伝えできるかと思います。

例:12月優待のロイヤルホスト

ロイヤルホールディングス(8179)はファミレスのロイホ、天丼のてんや、ピザのシェーキーズなどを展開する大手レストランチェーンの会社です。6月と12月に株主優待の権利が設定されていて、半期ごとに

  • 100株で 500円分
  • 500株で 5,000円分
  • 1,000株で 12,000円分

の株主優待お食事券がもらえます。今回は3つの中で一番利回りの良い 1,000株の12,000円分をターゲットに話を進めます。一番といっても、他の銘柄に比べれば大した利回りではありません。飲食チェーンの株主優待としては、額面利回りは低い側でしょう。しかし、ゼンショーと同じように 有名だから人気があるタイプの優待銘柄で、権利日直前では まず一般信用でクロスできない銘柄です。

さて、この金券の価値は、ごにょ(○フオク)相場によると 10,500円程度。ゴニョは1割の手数料を取られますので

  • 10,500×90%=9,450円

純粋なリターンは約9,500円と考えられます。

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コストを計算してみる

この優待を一般信用を使ったクロス取引でゲットする作戦を、2020/10/23(金)クロスの想定で考えてみます。権利付き最終日までクロスを引っ張ると、貸株料は70日分も必要になります。株価は1,850円と仮定して一般信用売り側のコストを計算してみましょう。

  • 日興:1,850円×1,000株×1.4%÷365×70=4,967円
  • 楽天:1,850円×1,000株×1.1%÷365×70+1,000株×0.11×2=4,122円

楽天の ×0.11 は「事務管理費」で、1か月毎に徴収される小憎いヤツ、12末まで2回支払う見積もりになります。また、厳密には今年2020年は閏年で366日なので、365でなく366で割るのが正式です、が、そもそも株価もザックリなので細かいことはキニシナイ。

さて、日興だと、時価9,500円の優待券を約5千円も支払ってGET!

うーん・・それって?どうなの?

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とり子

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とら

でも日興の在庫が無いよ。
※2020/10/20現在

楽天だと、時価9,500円の優待券を約4,200円支払ってGET!

こっちの方が安いね!
と言っても4千円だけど・・・

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とり子

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とら

あれれ?楽天、在庫いっぱい!
※2020/10/20現在

記事執筆当時の考察ですが、同じ銘柄の在庫は、コストが安くても日興の方が人気が先行する(在庫が先に無くなる)傾向がハッキリとあります。

理由としては、日興は今週中注文ができるので、いわゆる「持ち替え」が「理論上」できるから、だと考えられます。

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とら

持ち替えって何?

持ち替えとは、ロールオーバーとかセルフ放出とか、呼び方は色々ありますが、

  • 作ったクロスを自分で解消(現渡、返済クロス)
  • その場で約定すれば在庫が回復
  • 今週中の一般信用売りを改めて注文

という作業のことです。

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とら

なんでこんなことするの?

通常、クロスを1週間 維持するには(祝日が無いとして 両端入れで)8日分の貸株料が必要です。

約定日の金→月を持ち越すと、受渡日は通常 火→水となり2日分の貸株料を支払うわけですが、月曜日の大引けまでに「持ち替え」ができれば、約定日で火→金 残り6日分の貸株料をケチれるという技(もう有名なので裏技ではない)があるのです。

コジコジ族のみなさんならスゴイ!と思うかもしれませんが、実は そうは甘くありません・・。

在庫が厳しい(一般信用売り注文可能株数が恒常的に0である)銘柄は、言うなればピラニアが待つアマゾン川です。持ち替えのつもりでクロスを解消した瞬間、増えた分の在庫は 待ち構えていた他の人がゲットしてしまう可能性が高いでしょう。もちろん、在庫を狙う全員がピラニアの一翼を担っているわけで、ここはお互い様ですよ♪

かといって、注文の連打はオススメできません。多数のアクセスは証券会社の出禁になるリスクがあります。多数じゃないからヘーキと思うかもしれませんが、証券会社がどのような基準で判断しているかは非公開であり、あなたが多数じゃないと思っても、先方担当者(またはシステム)に「これは多数」と判断されてしまうと、その処分を覆すことはほぼ不可能でしょう。いくら在庫が欲しいからといって、口座が凍結されるリスクには見合わないと思います。

わたしなら、できる限り争奪戦を避け、利益は減りますが貸株料を人よりも多く支払う早めのクロスを選びます。(でも、これは人それぞれ←大事、です!)

よって、持ち替えは「在庫が余っている銘柄に限り」みなさん全員にオススメします。在庫が余っていれば、無駄に貸株料を支払うことはありませんからね!

手順をおさらいしてみましょう。

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とり子

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  • 金曜日に一旦クロス
  • 2日分貸株料を支払い
  • 在庫余裕あり「早かったな」という月曜なら持ち替え作業
  • また次の金曜に一旦クロス

このルーティーンが理想的でしょう。注文作業すっごく面倒ですけどね。現実的には、建玉の金額が大きな銘柄のみ作業すると良いかもしれません。数円、十数円のために わざわざ持ち替えをすることは無いと思います。

ちょっと話が逸れましたが「持ち替え」をすることによって理論上

  • 1週間なら8日分のところが2日分
  • 2週間なら15日分のところが2+2=4日分

の貸株料で済むので、上述の

日興だと、時価9,500円の優待券を約5千円支払ってGET!

の5千円が「3千円や4千円になる可能性もある」という期待が織り込まれ、結果として日興の方が人気になっている、と考えらるわけです。

※以下 2020/10/21 追記

クロス取引は信用売りだけでなく 信用買いも必要です。持ち替えをするその都度「信用買い1日分の金利もコストではないか?」というご指摘を頂戴しました。この記事では、日数の短縮、貸株料の圧縮に注目していましたが、おっしゃる通りトータルで計算するべきですね!制度信用買いならば

  • 日興で 2.5%
  • 楽天で 2.8%(優遇は2.2%)

もの金利がかかり、次の一旦クロスのとき、日興は貸株料で2.5÷1.4≒1.8日相当のコストが「追加で必要」になってしまいます。上記 1~2週間の例でいえば

  • 1週間なら8日分のところが 2+1.8=3.8日分
  • 2週間なら15日分のところが 2+1.8+2+1.87.6日分

の貸株料(+相当の金利)で済む・・と表現する方が正確な計算となります。最短で持ち替えをしても「コストの圧縮は半額程度である」といえるでしょう。

ご指摘くださいまして ありがとうございました!

なお、日興以外の証券会社では「持ち替え」がうまくいきません。注文の取り消しで在庫が回復することがあっても、返済や現渡によってどのようなタイミングで在庫が回復するかどうか定かではないからです。もっとも、一般信用で今週中の注文ができないと意味がないですけど!

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まとめ

額面12,000円(時価9,500円)の優待券を4,000円支払ってゲット・・のとき?

  • 額面命さん 8,000円をタダ取りじゃん!
  • 時価命さん 5,500円をタダ取りじゃん!
  • コスト命さん 4,000円も支払うなんてアリエナイ!

色んな視点、感想があると思います!

違う考えのみんなが一致して「欲しい」と思う頃には、在庫は瞬間蒸発、もうクロスできないと思います。やはり、意見が分かれているうち

  • お財布事情や性格(生活、金銭感覚)
  • 資金の余裕(他に優先する用途の有無)
  • 情熱(その優待の欲しい度合い、こだわり)
  • ゲーム感覚(貸株料をケチるチャレンジ)

を各自で優先順位付けして、クロスのタイミングを決めると良いと思います!優待クロスは単なる作業であり、労働に近い(内職みたいな)性質のものです。金融商品のトレードならば成績を競うことがあるかもしれませんが、コジ活と同様、勝ち負けのないマイペースな自己満足の世界だと思います。手順だけ覚えれば誰でもできることですからね♪

株主優待が届くと嬉しいし、生活がちょっとでもお得になると助かりますよね!

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とり子

それではまた!もしよろしければツイッターで情報交換しましょう♪

 

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