時価総額(じかそうがく)とは、すべての株数に現在の株価をかけた金額であり、企業の株式市場からみた規模を示す指標です。株式投資において、時価総額自体に大きな意味はありませんが、PERやPBRといった別の指標を計算する場合に使われることが多い数字です。
時価総額とは
時価総額って何?
とり子
とる造
企業が発行した株があるじゃろ。
うん。たとえば1万株で考えてみるね。
とり子
とる造
証券取引所で決まった株価があるじゃろ。
うん。たとえば3千円とするね。
とり子
とる造
発行した株数×株価が、その企業の時価総額じゃ。
なるほど!わたしの例なら、1万株×3千円=3千万円が時価総額ってことね。
ところで、時価総額ってどういう意味があるの?
とり子
とる造
時価総額が大きければ規模の大きな企業、時価総額が小さければ規模の小さな企業、単純に考えてよかろう。
時価総額の具体例
有名な会社の例が知りたいな。
とり子
とる造
日本一大きな会社はどこかな?
そうだなー、トヨタかな?
とり子
とる造
正解!そのトヨタの時価総額は約20兆円じゃな。
※この記事の株価などの数字は2019年2月時点の情報です。
ほかの会社は?
とり子
とる造
携帯のNTTドコモが約10兆円、ユニクロでおなじみのファーストリテイリングで約5兆円といったところじゃな。
兆ばっかでピンと来ないよ。
どのくらいが大企業なの?
とり子
とる造
時価総額1兆円を超える上場企業は100社強、1千億円を超える企業は上場企業のざっくり2割。時価総額1千億円を超える企業は、市場からの評価は十分であり、いわゆる大企業といえるかもしれないのう。
※一般的な「大企業」の定義は、資本金と従業員数で決まります。
真ん中はどのあたりなの?
とり子
とる造
時価総額200億円あたりが上場企業の中央値なので、ここを真ん中と考えたらよかろう。
なるほど!わたしも気になる企業の時価総額を調べてみよう。
とり子
時価総額の注意点
とる造
2つ注意点がある。
何?1つ目は?
とり子
とる造
株式市場では企業の将来性を評価するから、株価だけ上がることがあるのじゃ。
つまり、どういうこと?
とり子
とる造
将来性や夢に期待するあまり、時価総額だけが膨らんでしまった企業も珍しくないのじゃ。つまり、時価総額が大きいからといっても、いわゆる大企業でない企業もある。覚えておこう。
うん、覚えておく!2つ目は?
とり子
とる造
次に!時価総額は景気の影響が大きい。
なんとなくわかる。
とり子
とる造
世界の景気や各国の経済政策によって時価総額の水準が変わってしまうのが現実じゃ。実際に、東京証券取引所「全体」の時価総額は、リーマンショック直後と比べると、なんと倍になっているのじゃ。
※この記事の株価などの数字は2019年2月時点の情報です。
倍ってすごいね!
とり子
とる造
時価総額の裏付けとなる企業の業績についても、景気が良いから業績が良くなるのか?あるいは業績が良いから景気が良くなるのか?これは「ニワトリが先か、タマゴが先か」のような難しい問題かもしれないのう。
わ、わたしはニワトリが先だとおもう・・
とり子
まとめ
時価総額=株数×株価。
時価総額は、株式市場からみた企業の規模を示します。世界の景気と、企業の将来性や投資家の期待を含んだ数字です。
時価総額1兆円
→ 日本を代表する大企業
時価総額1000億円
→ 大企業
時価総額200億円
→ 上場企業の真ん中
※この記事の株価などの数字は2019年2月時点の情報です。
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