時価総額とは

企業が発行した株があるじゃろ。

証券取引所で決まった株価があるじゃろ。

発行した株数×株価が、その企業の時価総額じゃ。

時価総額が大きければ規模の大きな企業、時価総額が小さければ規模の小さな企業、単純に考えてよかろう。

日本一大きな会社はどこかな？

正解！そのトヨタの時価総額は約２０兆円じゃな。

携帯のNTTドコモが約１０兆円、ユニクロでおなじみのファーストリテイリングで約５兆円といったところじゃな。

時価総額１兆円を超える上場企業は１００社強、１千億円を超える企業は上場企業のざっくり２割。時価総額１千億円を超える企業は、市場からの評価は十分であり、いわゆる大企業といえるかもしれないのう。

時価総額２００億円あたりが上場企業の中央値なので、ここを真ん中と考えたらよかろう。

２つ注意点がある。

株式市場では企業の将来性を評価するから、株価だけ上がることがあるのじゃ。

将来性や夢に期待するあまり、時価総額だけが膨らんでしまった企業も珍しくないのじゃ。つまり、時価総額が大きいからといっても、いわゆる大企業でない企業もある。覚えておこう。

次に！時価総額は景気の影響が大きい。

世界の景気や各国の経済政策によって時価総額の水準が変わってしまうのが現実じゃ。実際に、東京証券取引所「全体」の時価総額は、リーマンショック直後と比べると、なんと倍になっているのじゃ。

時価総額の裏付けとなる企業の業績についても、景気が良いから業績が良くなるのか？あるいは業績が良いから景気が良くなるのか？これは「ニワトリが先か、タマゴが先か」のような難しい問題かもしれないのう。