信用建玉のチェックをする
寄り付きの直後で構いません。信用取引の注文が成立、約定して、口座に買建と売建という2つの信用建玉があることを確認しましょう。この状態を「両建て」とも呼びます。
なお、信用取引の株は、現物株(保有株)と区別して建玉(たてぎょく)と呼びます。買いの信用取引の株ならば買建(買い建て)または買いポジションと、売りの信用取引の株ならば売建(売り建て)または売りポジション、のように呼びます。
買建と売建の損益(評価額)が相殺されていて、合計するとゼロ、トントンになっていることが確認できるでしょう。
評価損益合計が少しマイナスですね?これが信用買いと信用売りの2件に関する取引の株式委託手数料です。このコストだけはどうしてもかかってしまうため、株主優待ほぼタダ取りと表現するのが正確なのでしょうか?しかし、値動きのリスクを排除しているので、納得できるコストだとわたしは考えています。
とる造
とはいえ、あまりにも株主優待の価値が安いと、手数料を引いたら雀の涙、骨折り損になってしまうこともある。そんな事態を避けるために、事前に株主優待の価値を金額で調べておくのじゃよ。
また、前場寄りまたは後場寄りにおいて、特別買い気配、特別売り気配のため、寄り付き直後では全員の注文が成立していない場合もあります。焦らずに板の気配値を確認してみましょう。3分ごとに特別気配は更新されます。
それでも建玉が確認できないとき、注文が約定せず残っているときは、注文ミスの可能性があります。落ち着いてミスに対処しましょう。
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信用買いの現引き注文をする
信用買いした買いポジションは、現引きしないと株主優待がもらえません! 大事な作業ですから忘れないようにしましょう。
買付余力の確認
現引き注文は、現物株を買うだけの必要な資金
株価 × 株数 (円)
以上が、口座残高の「現引可能額」に存在しなければ、発注ができません。口座への入金を済ませておきましょう。
おすすめの日時
権利日の15時までならばいつでも大丈夫ですが、早いに越したことはありません。気付いたときに注文しておきましょう。
よくある疑問「現引きは何時までなら大丈夫?」の答えですが、実は、証券会社によっては大引け後の15時30分まで当日扱いになります。しかし、注文ミスやトラブルによる失敗も想定して、わたしは14時45分までをおすすめします。
SBI証券の場合、朝7~8時のようなシステムの都合、約定の処理が進まない時間帯があります。証券会社、この注文に限らず、公式の情報を確認して焦らないようにしましょう。
現引き注文
▼口座の信用建玉を表示させて、買建の行を押します。
▼現引きのボタンを押して建玉選択の画面を表示させます。
▼100株の行を押して、現引注文の画面を表示させます。
▼注文を内容を選択しましょう。
「株数」に「100」
▼注文確認画面に進みましょう。
完了画面が表示されればOKです。
保有株と信用建玉のチェックをする
どの証券会社を使っていても、営業日8~15時に現引きをすると即座に約定するはずです。口座には信用建玉は売建だけ、そして買建の代わりに保有株があることを確認しましょう。
口座の現物株に(SBI証券では「保有証券」に)100株があることが確認できれば、株主となる準備が整いました。
また、今回の例は100株ですが、目的の株主優待に必要な株数が100株ではなく複数単元(200株や1000株)の場合は、保有株の株数と信用口座の売建の株数とが一致していることも確認しましょう。
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