株主優待タダ取りの方法

株のはじめ方

権利付き最終日を調べよう

 まず、株主優待制度のスケジュールと、権利付き最終日=権利日の日程を確認しましょう。

 イオン(8267)の権利確定月は2月と8月ですね。株主優待の権利日は例外を除いて「受渡日で」月の末日(最終営業日)です。念のため、Googleで「企業名○○○ 株主優待」のように検索し、公式サイトのIR(投資家向け)情報に掲載されている株主優待制度の内容を調べて確認しておきましょう。イオンの場合は、受渡日で2月末日と8月末日のようですね。

優待内容を調べる

 2019年の例ですと、8月末日は8月30日(金)です。なお、2019年8月には「株式等の受渡日程の短縮化」が終わっているので、約定日から「3営業日目」が受渡日となります。

 つまり、8月28日(水)から数えて3営業日目は8月30日(金)ですから、注文の取引が成立する約定日は8月28日(水)である必要があります。

株主優待の内容と価値を調べよう

 次に、株主優待の内容を確認しましょう。株主優待の内容は気づかぬうちに見直されているケースも少なくありません。Googleで「企業名○○○ 株主優待」のように検索し、公式サイトのIR(投資家向け)情報に掲載されている株主優待制度の中身を調べる癖があれば、株主優待の改善・改悪を見逃さず安心だと思います。

 イオンの場合、半年間有効のイオンオーナーズカード(本人用1枚+家族用1枚の合計2枚)が贈呈されます。

 イオンオーナーズカードは、イオンが直接運営する店舗において、イオンの指定する決済方法によるお買い上げ総額に対し、100株なら3%、500~999株なら4%、1000~2999株なら5%、3000株以上なら7%の、現金によるキャッシュバックを受け取れる特典のあるカードです。ちなみに、クレジットカードでもポイントカードでもありません。

 現金を受け取れる株主優待はたいへん珍しいため、うれしい優待内容ではないでしょうか? また、2月のみ、3年以上継続保有の株主には、イオンギフトカード(イオンで使える金券)の追加贈呈があるようですね。実はこれが、イオンの株主優待の利回りを大きく高めます。ぜひ長期保有を目指したいですね!

記事「1日株主でも長期保有認定してもらえる?!」を執筆中です。お楽しみに!

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とり子

 イオンの株主優待は、利用額に応じた価値となるため、株主優待の価値を金額で評価することが難しいですね。しかし、イオンは全国的に展開する身近なスーパーマーケットですから、日常的に利用している人も多いのではないでしょうか?

 わたしの個人的な見解としては、半年で10万円(月に1万7千円)を利用するイメージで、100株の3%ならば3000円、1000株の5%ならば5000円の価値はある、と評価したいと思います。

わたしは毎回1000株を株主優待タダ取りしています!実質いつも5%引きでお買い物できる計算になるから助かりますよ!

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とり子

 配当金の配当利回りのように、評価した株主優待の価値から優待利回りが計算できます。また、株主優待タダ取りのコスト計算(株式委託手数料+金利・貸株料)をして、価値がコストに見合う金額なのかも調べておきたいですね。

※株式に関する情報は2019年5月現在のものです。最新の情報は各自でご確認くださいますようお願いいたします。

制度信用のクロス取引具体例

 つなぎ売りとクロス取引で「株主優待タダ取り」するとき、制度信用取引を使う方法があります。その方法と手順を、SBI証券の口座と株取引アプリを使った具体例で説明してみます。※どの証券会社でもこの方法は可能です。また、スマホからでもパソコンからでも手順はだいたい同じです。

POINT

POINT制度信用取引を使う場合は、制度信用のデメリットである逆日歩のリスクを必ず理解しておく必要があります!

記事「制度信用取引とは?」「逆日歩とは?」を執筆中です。お楽しみに!

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とり子

クロス取引の注文をする

 買いも売りも、信用取引を使ってクロス取引を注文します。なぜ「買いに現物取引を使わない」のか?というと、一般的な証券会社の慣例として、現物取引の手数料よりも信用取引の手数料の方が安いためコストダウンできるからです。なぜ「手数料が安い」のか?といえば、おそらく信用取引であれば「証券会社は金利・貸株料を受け取れる」からでしょう。 でも、安心してください!権利日にクロス取引をする株主優待タダ取りであれば、必要な金利・貸株料は微々たるものです。

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とる造

ところで、制度信用最大の欠点「逆日歩」を回避するため、一般信用取引を使った株主優待タダ取りでは、こうは行かない。高額な貸株料に頭を悩まされることになる。

一般信用取引を使った株主優待タダ取りは、ちょっとだけ難しいのね。

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とり子

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とる造

制度信用取引を使うメリットは、注意点やコツを知らなくても、シンプルに株主優待タダ取りできる点かもしれないのう。

記事「一般信用取引とは?」「制度信用と一般信用の違いは?」を執筆中です。お楽しみに!

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とり子

信用建余力の確認

信用取引の新規注文には、信用取引に必要な委託保証金が必要です。この保証金の計算は少し難しいのですが、株主優待タダ取りに限って、現実的に簡略化することができます。

 株価 × 株数 × 2(円) 

以上が、口座残高の「買付余力」に存在していて、

 株価 × 株数 × 6(円) 

以上が、口座残高の「信用建余力」に存在していれば、発注が可能でしょう。このようになるよう、口座への入金を済ませておきましょう。

※厳密には、この金額未満でも発注が可能です。元手や予算が厳しい場合は各証券会社の信用取引ルールをご確認の上、正確に保証金を計算してください。この記事では、クロス取引に成行注文を使う都合もあり、余裕をもった資金での手法の実現をおすすめしています。

おすすめの日時

日付:
権利日を含んだ権利日以前(たいていは権利日当日)
※早い分は何日前でも問題ないが、保有期間の日数分の金利・貸株料がかかる

時刻:
前場寄り付き(朝9:00)の前「8:05~8:45」または
後場寄り付き(昼12:30)の前「12:05~12:15」

 クロス取引は、信用売りと信用買いを同じタイミングで同じ株数を注文し、同時に約定させる取引です。クロス取引にはルールがあります。株価が動いているザラ場(ザラバ)の注文ではなく必ず寄り付きに約定するように注文しましょう。 注文ミスやトラブルによる失敗を防ぐため、寄り付きまで15分は余裕を確保して臨みましょう。間違っても寄り付き寸前に焦って注文してはいけません。

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とる造

わしは注文ミスで株主優待以上に損をした経験が何度かあるぞい。本末転倒じゃ。

 もちろん、土日を含む前日の夜間に注文をしておいても「翌営業日扱い」になりますから、問題はないことがほとんどでしょう。しかし、稀に「信用取引の規制」が当日の朝に決定することがあります。たいていこれは、いわゆる「売り禁」と呼ばれる信用売りの規制で、これが発令されてしまうと「全員の信用売りの注文だけが勝手に取り消される」ので、クロス取引の注文が片方だけ残ってしまい大変なことになります。つまり、結局は当日の朝に注文を確認する手間が必要だということです。ぜひ、覚えておいてください。

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